遠山奈実子の作品解釈のためのブックです。
ノートブックに書き留めたドローイングや日常生活における断的なメモを基点に、平面作品やインスタレーションを制作する遠山奈実子は、断片的な時間や記憶としての紙片をある一つの痕跡が残る地点と捉え直し、それらを水平に横滑りさせることで、異なる地点同士が並列する地図を立ち上げる作品を制作しています。
『Skipping stones 矯めつ眇めつ/左見右見』は、一つのものを視点を変えながら観察する時と、目を細めて少し遠くのものを注意深く眺めている時のふたつのアプローチから構成されており、遠山の「見たいようにものを見ている目」が近景と遠景を行き来しながら繋がったり離れたりするようすを、目を凝らして観察するための装置として制作されています。書籍と地図の形態を行き来しながら、スキップをするように軽やかに視点を切り替える連続的な遊びへと読者を誘います。
2026年5月29日初版発行
著者 遠山奈実子
発行・執筆 大城咲和(PPP site)
デザイン 庄英里
印刷 株式会社グラフィック
株式会社イニュニック